食品工場にとって、業務用オーブンは製品の品質と生産効率を左右する心臓部ともいえる存在です。パンや菓子、惣菜、冷凍食品など、幅広い食品の製造工程で加熱調理は不可欠であり、その中心を担うのがオーブンです。家庭用とは比較にならないその規模と機能は、大量生産と安定した品質を実現する事ができます。
特に、熱風を循環させる「コンベクションオーブン」は均一な加熱が可能で、大量の食品を一斉にムラなく焼き上げることができます。
食品工場における業務用オーブンの導入は、単に焼くという機能に留まりません。緻密な温度管理と時間制御、さらには蒸気投入などの付加機能によって、製品ごとに最適な加熱プロファイルを構築し、常に一定の品質を保つことが求められます。衛生面も極めて重要で、清掃のしやすさや、食品残渣が溜まりにくい構造も選定基準となります。
ラック式台車で出し入れがスムーズで楽々に
棚式のラック台車なので台車ごと庫内のロータリーテーブルへセットするだけなので、載せ替えなどの手間と時間を短縮する事ができラックオーブンです。

・台車へは1回で150kg/バッチほどセットして調理が可能
・台車はローターリーテーブルの上へセットするだけ
・棚段数、棚カゴの仕様などは使用用途によってオーダーも可能です
石材による遠赤外線効果で食材の中心までホクホクに
庫内に玉石状の石材(熱媒体)を配置し、温風で自然加熱された熱が石材に蓄熱し赤外線を発生して加熱調理することで、特に芋類は内部まで均等に熱を通すために通常のオーブンに比べて食材の芯までこんがりと仕上げる事ができる。

赤外線が食材そのものに均等に到達するため、内部にも均等に熱が通りやすく焼きムラが少なくなるという利点もあり、これは安定的に大量生産を行う上で欠かせないものとなるでしょう。
本オーブンの使用用途としては、焼き芋の大量製造を中心として遠赤外線で中心まで焼く事ができる業務用としては初のロータリー式オーブンとなります。
装置仕様(標準タイプ)
| 名 称 | ロータリー式コンベクションオーブン(ラックオーブン) | |
| 1 | 型 式 | CF-103 |
| 2 | 外形寸法 | W2270 × D2030 × H2530mm |
| 3 | 電 源 | 3相200V 3.5kw |
| 4 | 熱 源 | 灯油、LPG |
| 5 | 燃料消費量 | 約4L/h(灯油) |
| 6 | 接 続 口 径 | 給油:2分銅管 給水:15A 排水:15A |
| 7 | 排 気 | 天蓋排気 |
| 8 | 重 量 | 1,700kg |
| 9 | 専 用 台 車 | 2台付属 材質:ステンレス |
| 10 | 台 車 寸 法 | W770 × D930 × H1,775mm |
| 11 | 専 用 ト レ ー | 70枚付属 網目8mm 材質:ステンレス またはオーダー可 |
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ロータリーコンベクションオーブン 納入事例
その他
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