パン粉付け装置は、食品工場で揚げ物の衣付けを自動化する重要な機械です。主に、コンベアで流れてくる食材（とんかつ、コロッケ、エビフライなど）に、まずバッター液（小麦粉と水などを混ぜた液）を均一に付着させ、その後、パン粉をまぶしつける工程を行います。
装置の解説:
- バッター液供給部
ポンプでバッター液を循環させ、製品に満遍なく付着させます。余分なバッター液は回収され、再利用されるため、無駄が少ないのが特徴です。 - パン粉供給部
パン粉ホッパーからパン粉を供給し、製品の上部と下部からシャワーのように振りかけたり、パン粉が敷き詰められた層を通過させたりして、製品全体を覆います。 - 余剰パン粉除去部
エアーブロワーや振動によって、余分なパン粉を払い落とし、製品ごとの付着量を均一にします。これにより、衣のつきすぎを防ぎ、品質を安定させます。
パン粉付け機の特徴
- 自動化による効率向上
手作業に比べ、大量の製品を短時間で処理できるため、生産効率が飛躍的に向上します。 - 品質の安定
バッター液やパン粉の付着量を均一に保つことで、製品の品質が安定し、歩留まりも向上します。 - 衛生管理の容易さ
ステンレス製で清掃しやすい構造になっており、食品衛生基準に対応しています。分解・洗浄も比較的容易なモデルが多いです。 - 多様な製品への対応
肉、魚、野菜など、様々な食材のパン粉付けに対応でき、製品の大きさに合わせて調整可能な機種もあります
これらの特徴により、パン粉付け装置は食品工場における生産性向上と品質安定に不可欠な存在となっています。
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